【チャリ】Bike Across Japan2400のこと(後半戦)
 Bike Across Japan 2400参戦記その5
 日本縦断ブルベも新潟県に突入しいよいよの後半戦、5/3からのことです。

 5/2の夜8時頃にルートイン上越にチェックイン
 あらかじめドロップバッグとして送っておいたバッグを受け取り、荷物を入れ替え。
 尻の具合が芳しくないので、ニベアを塗って就寝。 疲労蓄積しており、予定では明るくなる前、午前4時かそれくらいにはスタートする予定だったのですが、前日に満足に寝られなかったのもあり、ガッツリと7時間以上の睡眠。

a0293131_03001391.jpg
 
 5/3の天気は大丈夫と言われていたものの、翌日5/4は天候が崩れるという予報のため、朝晩の冷え込みに使っていた長袖をドロップバッグに詰め込み、その代わりモンベルのゴアテックス(レインダンサージャケット)上下をサドルバッグに積み込む。

 更には東北地方ということで、朝晩の冷え込みも考慮し、ドンキホーテで買った普通の冬物のタイツを、レーパンの上に履いて行きました。
 これはスポーツ用のものではなく、ちょうど股間に用を足す用のスリットが付いてたりと、なんだか、なんだかというものですが(汗)まぁ、旅の恥はかき捨てってやつです。

 脱いでもいいように、ストレッチ生地のサコッシュもポケットに突っ込む。

 尻痛は、どうやら座面に触れるところが腫れてしまってるようで、気休めになるかなということで、一枚だけ持ってきていたキズパワーパッドを貼りこむ。

 朝の6時前にホテルをスタート、時間的には結構ギリギリまで休憩した形になりました。
 次のPCのセーブオン寺泊のクローズは5/3の11時30分頃で、75km先……5時間半で75kmなので、順当に行けば大丈夫ではありますが……

a0293131_03033828.jpg
▲ペースノートがめくれてるけれど
これは朝方、追い風が吹いていて止まるとめくれてしまう程だったということ。

 やや追い風の中、朝もやの中をしばらく走って行くと、少し前にしまなみ海道で見かけたりしていた、ノルウェーのお役人さんのキャノンデールが淡々と走っているのを見かけ、軽く会釈をする。
 ハウアーユーという中学英語を交えつつ、Very Beautiful Dayとか、Very Very Tiredとか、いくつか単語を拾いつつ、なんとなく喋ってるのを半分くらい聞き取りつつも、かなり足に来ているようで……さようなら。
 まだ上越のPCを超えて10kmも行ってないところで、あの調子だったので、この区間75kmと短いものの、タイムアウトは午前11半……

a0293131_03040814.jpg
▲出雲崎周辺の景色
雪の多い地方だけに、道路は融雪剤で茶色くなっています

 大丈夫かなと思いつつ、自分も時間ギリギリなので、少しペースを上げつつ、上越地方、柏崎の原発を過ぎ、日本海岸に出て、淡々と走っていきます。  途中5人くらい追い抜いたところで、14カ所目のPC、セーブオン寺泊には、なんとか貯金2時間で到着。
(ちなみに、朝に出会ったノルウェーのお役人さんは、この区間であえなくタイムアウト、リタイアと相成ってしまいました)

a0293131_03035316.jpg
▲PC14セーブオン寺泊(1295km地点)

 このPCで気温が上がったこともあり、タイツを脱ぎ、軽装にしてサコッシュを背負いリスタート。
 ここからも新潟市街までは日本海岸沿いを進んでいきます……弥彦山を抜けて新潟市街へ、しかし、やはりどうしても尻が痛い。
 タオルを挟んで300km走ってきたものの、さすがにもう限界。

 たまらず新潟市内でドラッグストアに駆け込み、キズパワーパッドの大きい物を購入、便所で、腫れてしまった局部に貼り付けました。
 ジョンソン&ジョンソンのキズパワーパッドは、いわゆる湿式のキズバンドで、患部の汗や膿を含むとブヨブヨのジェル状のものになるので、ひょっとしたらそれが尻の痛みを何とかしてくれるんじゃないかという、苦し紛れの対策でした。


 しかしコレが大正解?!


 いや、正解なのかどうなのかはわからないですが、いずれにしてもこれで、尻の痛みはかなり解消されました。
 骨盤の圧迫による痛みは多少あるものの、表面にできてしまったアザや、皮膚の荒れによる痛みはコレで解消。

 

 今回の経験から知ったことなのですが、スポーツバイクで「尻が痛い」っていうのも幾つか種類があって、単純に骨盤が体重で圧迫されて尻が痛いという、圧迫そのものが原因になるもの。

 それから、長時間乗ったことでペダリングや振動によって皮膚が被れたり擦れたりして、皮膚そのものがダメージを受けて痛いという、皮膚の被れが原因になるもの。


 もともとアトピーやアレルギー持ちで、皮膚の弱い自分は前者よりも後者の痛みが深刻だったんですね。

 だから、直接皮膚と触れないようにキズパワーパッドを貼るのは、皮膚を保護するという面では効果があったということ。

 尻の痛みはいろいろあるんだね……


a0293131_03100355.jpg
▲新潟市街で阿賀野川を渡る、昼は気温も高く走りやすいが……

a0293131_03101145.jpg
▲山形と新潟の県境、PC15はこの県境のすぐ先にあった

 寺泊のPCから、次のPCのあるローソン鼠ヶ関までは160kmというロングコントロール 途中、新潟市内と、村上市で一度づつ15分ほどの休憩をはさみつつ、尻の痛みも解消し順調なペースを取り戻し、淡々と日本海を北上していきます。
 村上市街から笹川流れに入る頃には、雲が多くなり、下り坂の天候。
 夕方6時前にPC15ローソン温海鼠ヶ関に到着、目標の時間からは3時間ほど遅れているものの、貯金は再び7時間ほどまで回復し、食事をしながらどこで休憩を取るかを思案します。

 尻の痛みを解消し、調子は上げ調子だったものの、この先天気は下り坂。
 ここからさらに行けるところまで走るか、それとも無料休憩所がある5km先の「道の駅温海」で仮眠をとるか……
 
 雨雲レーダーによれば、あと5時間、深夜12時頃に雨模様になってくる様子。
 前日、敦賀で休まず富山でゾンビのようになってしまったこと、それから、走行中に雨が降ってきて、濡れネズミになり休むに休めなくなるんじゃないかというリスクもよぎり、少々早いものの、数キロ先にある「道の駅あつみ」で数時間の仮眠休憩を取ることにしました

a0293131_03101754.jpg
▲道の駅あつみ、裏はすぐ日本海になっている。

 7時前に休憩所に入ると、先客はおらず、横になれる座敷があったので、そこに荷物をまとめ、モンベルの雨具を枕と布団にする感じで横になります。
 とはいえ、この前日7時間寝ていて、更には時間も宵の口で、思うように寝付けません。
 
 さらにはうつらうつらしてると夜の9時頃に、何故かビニールシートを持ってきた家族連れが入ってきて、色々と寝そべりながら話しだした。
 5~6人くらいの大所帯……幼い子供も居る、GWで旅行しているのだろうけど、どうも会話を察するに道の駅で一晩過ごすようだ。
 ビールを開ける音も聞こえる……疲れていればそれでも寝れるところだが、やはりというか、タイミング的に早いせいか、思うように眠りに落ちてくれない。

 しかし、さすがにこういう宿代わりに好き放題している、民度の低い家族を見ていると、休憩所は夜になったら閉めないと風紀が乱れてダメだなと思ってしまった。


 宿に泊まろうよ、幼い子もいて、俺らみたいに一人で日本縦断してるわけじゃないんだからさ……


a0293131_03102329.jpg
▲道の駅あつみの休憩所、結局ここの休憩は失敗だった

 結局、何度か断続的に寝たり起きたりしながらの質の悪い睡眠を4時間ほどとって12時頃に出発。

 周辺では強い追い風が吹いており、走りやすそうだったが、夜に風が吹くというのは、気圧の谷が近いということなので、天気が崩れたり荒れたりする予兆。
 雨は降り出していなかったけれど、雨を予測して上だけゴアテックスを着て道の駅をスタート。

 夜間走行は得意というのもあって、淡々と走行。
 20kmくらい行ったところで、雨が降り始め、やや雨脚が強くなったため、コンビニでシューズカバーとボトムスもウェット仕様に着替える。
 ついでに少しお腹が空いたので食事。


a0293131_03103813.jpg
▲とにかく東北地方の夜間走行は、雨もあって辛かった!

 しかし、走行距離はすでに1200km近くなり、ただでさえ満足な仮眠が取れなかったこともあり、すぐに疲労が来てしまいます。
 風も、基本追い風なものの、道路のカーブによっては強い向かい風にもなり、海岸沿いの漁港を繋いでゆく道は、街灯も少なく、周囲に何があるのか何もわかりません。

 辛い、体力的にというより、精神的に気が狂いそうなほど辛い……

 先の道の駅あつみから、次のPCの秋田県の岩城二古まで約120km超……


 夜間走行は得意なつもりだったけれど、降りしきる雨と、何も見えない周囲に、走れど走れど見えてこない大きな街。
 さらに道の駅で5時間停車してしまったため、制限時間的に走ってガンガン行かないといけないという、精神的なプレッシャー。
 当然深夜の2時とか3時では、他のBAJランナーの姿も見当たらないだけでなく、対向車のトラックすらすれ違わない。


 庄内空港を通り、酒田市を通り過ぎ、コンビニ休憩のタイミングを逃し、山形と秋田の県境に近い吹浦駅の近くで、やっとのことで自販機を見つけ、缶コーヒーを買ってコンクリートの上にうずくまるようになって10分ほど休憩。
 すぐにまた走り出すものの、秋田県に入ってすぐ、象潟で見つけたローソンで力尽き、雨が一時的に止んでるのもあり、店の前でゾンビのようになって1時間ほどの仮眠。


 ああ、道の駅あつみで寝たのは失敗だったな。
 由利本荘か秋田まで走っていればよかったんだ……と、この時悟ったのです。


 明るくなって目を覚まし、再びスタート。
 雨というのもあり、気温は低く、やや凍えながらにかほ市を通りぬけ、由利本荘は朝6時過ぎ頃に通過。

 雨模様も相まって、酒田市を過ぎてからというもの、東北地方日本海側とにかく景色が物悲しい。

 6時半過ぎ頃に、秋田岩城二古のローソンのコントロールに到着。
 仮眠したとはいえ、この130kmあまりの区間に、結局12時間もかかってしまいました……


a0293131_03104617.jpg

 ▲まさかの奈古さんと邂逅
終盤を迎えようとする前、飄々としていてベテランらしい走りでした


 先着には一人、なんと、岡山県のPCで会って以来のTeam Infinitoの奈古さんが居ました。


「ああよかった、久しぶりに会うBAJランナーだ!」


 調子はどうですかと少しお話ししつつ、自分は寒さもありカップ麺にからあげクンを突っ込む、いつものブルベ飯で腹ごしらえ。
 奈古さんより10分ほど遅れて自分もスタート。

 雨脚は更に強くなり。気温は思うように上がらず、なかなか厳しいコンディション。


 それに、走っていて思ったのだけど、天気もあるのだろうけど、秋田県はとにかく走っていて寂しい。

 道の駅ともしもしピットとたまに訪れる集落くらいしか印象になく、隣をずっと羽越線が走っているものの「これは廃線になるんじゃないか」というくらい寂しい地域の印象を残しました。


 秋田市街に入り、ヨロヨロ走っていると、突如後ろから「BAJの人ですか?」と見知らぬローディに話しかけられる。

 ああ、ロングライドしている人なのかなと思い「ええ、そうですよ、いや~辛いですね」って話してみるが、考えてみれば天気は土砂降りで「この天気でロングライドしているとは、なかなかすさまじい人だなあ……」と思っていたら、どうやらなんと岐阜県からここまで自走できたとのこと。

 なんてこった!! とんでもないジャンキーや!!
(自分のことは棚に上げる)


 彼は弘前を目指しているらしく、秋田市街からしばらく時折会話をはさみながら彼と縦走。
 こちらは上小阿仁村を経由し大館にぬけるルートなので、五城目町の交差点まで、やく10kmほど一緒に走った後、お互い交通安全を祈ってお別れ。


 正直、精神的に参っていたので、かなり救われました。
 いつも一人で走っていたからわからなかったけど、伴走者がいるのって、ありがたいことだね……


 雨脚は強いものの、お昼前には止むということで、どこで着替えようか考えつつ、上小阿仁村への峠を越える。
 上小阿仁村と言えば、度重なるいじめで医者が居ないという「悪の村」だったな思いつつ、峠を下っているとウトウトしてしまい、一瞬落ちて危なく落車しそうになり、慌てて少し先に行った道の駅かみこあにで2時間ほど仮眠。


a0293131_03110385.jpg


 道の駅には運良く横になれる休憩所があり、きりたんぽを少し食べてから濡れた靴下や上着を整理して横になりました。



[PR]
by minagi_ichirino | 2017-01-22 03:22 | Bianchista
<< 【チャリ】Bike Acros... 【チャリ】Bike Acros... >>