【チャリ】Bike Across Japan2400のこと(最終回)
 Bike Across Japan2400参戦記
 今回は最終回、秋田県からリタイアする顛末までのお話です。
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▲道の駅かみこあに、ここで雨がやんでくれて助かった……

 5/4の未明から降り始めた雨は、午前中の間ずっと振り続けていたものの、お昼ごろ、ちょうどこの道の駅かみこあにの休憩中に上がり、2時間ほどの睡眠休憩の後にスタートした時には、ところどころウェットパッチがある程度に乾いており、雨具を脱いで走ることにしました。
 とは言え、晴れ間があるほどではなく、どんよりとした曇りのままで、気温も東北ということで、肌寒さを感じる程度には低いまま。

 天気と相まって秋田の風景はどこか物悲しく、集落も小さく、道路も作りかけで放置してあるものが目立ち、自治体としてもお金がないのかな~という感想。
 

 そんな雰囲気の秋田内陸を走り、いくつかちょっとした峠道を超えて、大館のPC(PC17ローソン大館桂城)に到着は午後3時頃。
 
 さすがにこの時間では、時折BAJランナーと出会うこともあるものの、ローソンのコントロールで出会ったのはせいぜい3~4人ほど。


 宮崎県から時折一緒に走っていた、青いBassoの西川さんも、自分が到着して5分後くらいにチェックインし久しぶりの邂逅。

 自分が先にコントロールを出発したものの、ナイトポッドの光軸がずれてることに気づき、携帯工具で少し直してるうちに追いつかれる、すると……


「この後のフェリーどうします?」


 大館の次のチェックポイントのあとは、青森のフェリーターミナル直前のチェックポイントということで、そこからは津軽海峡をフェリーで渡るルート……
 
 正味な話「何も考えてない」というところで、まさか自分がここまで走れると思っていなかったので、計画もガバガバだったというのが実際のところでした。


 信号待ちで話してると、20時30分のフェリーに乗りたいが、そのフェリーに乗るには19時30分には受付に来ないといけない。
 15時30分頃に大館のコントロールを出発しているので、4時間で約90kmを走らないといけないという計算に。


 途中には標高270mほどと高くないものの、矢立峠を超えないといけないのもあり、ありがたくもTELで予約を入れてもらうと、全速力に近い感じで巡航開始。

 西川さんはPBPフィニッシャーというのもあり、こちらもまぁまぁいいペースで踏んでるものの、安全マージンで走ると、どんどん千切られていってしまう体たらくで「いや、ここでちぎられると、せっかく良くしてもらってるのに顔が立たない!!」と奮起し、歯を食いしばりながら、Ave.20kmキープで矢立峠を超え、大鰐温泉を下って行き、弘前の林檎畑を駆け抜けました。

 

 弘前では少し通り雨に見舞われたものの、概ね雨は上がったままで、時折太陽が雲の切れ間から姿を見せます。

 道路事情も何故か良好で、青森県、特に弘前周辺は、車も運転が乱暴な人はあまりなく、抜かれる時も安心して走れるような感じでした。


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▲PC18ローゾン青森神田3丁目(1774km地点)
西川さんと同じパックでチェックインしました


 終盤、いいペースで走ったのもあって、少しばかりペースダウン、途中からはいつの間にか追い抜いていた奈古さんも青森の市街地で合流し、3人で本州最後のPC、セブンイレブン青森新田3丁目に到着。

 ここで念のため、函館のホテルにドロップバッグが届いているか問い合わせるものの「まだ届いていない」というお話に……!

 慌ててクロネコヤマトに連絡すると、ドロップバッグの到着は早くて午前8時頃、いま場所がわかれば取りに行きたいと告げるものの、正確な場所まではわかりかねるという返答……


 そうなんですね、この青森と北海道をつなぐ津軽海峡は、道路による横断が出来ないので、船便か鉄道貨物しか運搬手段がなく、いつもよりも位置に多く配送にかかってしまうことを失念していたのです。

 青森で受け取る予定にしていれば……

 

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▲青函フェリーの積載風景


 フェリーターミナルも、余裕を持って到着、青函フェリーの乗船時間は約4時間ほどということで、久しぶりにまとまった休憩、フェリーの到着後、北海道ではどうしましょうかという話に。

 北海道のルート、長万部までの道は昼間は大変混み合い、走りづらいので、深夜の到着後、交通量の少ないうちにそのまま走ってしまったほうが良いんじゃないかと言う話に。

 しかし、こちらは到着後、函館でホテルの予約をしており、そこでまとまった睡眠を取る予定であったので、とりあえず朝早く出発すればいいかなという判断でした……


 フェリーの乗船時間は4時間ほど。
 ……なので、8時半出発のフェリーは夜の12時半頃に函館に到着……フェリーの大広間は毛布も借りることが出来、加えて幾つか枕も使えるというホスピタリティだったので、乗船してまもなくごろりと横になって、すぐさま爆睡。

 前日は山形県で睡眠に失敗していただけあって、かなりぐっすりと寝られたのですが……
思えば、4時間もたっぷり寝られたのであれば、函館からそのまま走るべきでした……

 逆に前日は本当に、由利本荘あたりでホテルを確保して寝るべきだった……難しいものです。


 フェリーが函館に到着し、そのまま奈古さんや、西川さんと別れ、自分は数キロ先にあるコントロールのサンクス函館港店に先にチェックイン。

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▲PC19サンクス函館港町(1775km地点)


 レシートを貰い、多少の夕食をサコッシュにかかえて、今度はコースを逆走、函館駅前まで走り、予約していた東横インに転がり込みました。

 シャワーを浴びて、汚れたジャージやバンダナ、タオルを適当に洗って部屋干し。
 4時間寝たとはいえ、ベッドに倒れこむと結局午前5時過ぎまで爆睡しました。


 ホテルの本来の出発時間は朝の午前5時前を予定。
 しかし、問題のドロップバッグの荷物が届くのは、話によると朝の8時以降という状況です。
 なので、ひたすらクロネコヤマトの窓口が開く午前8時までホテルでステイ……


 結局このミスが今回のブルベの致命打になってしまいました。

 まず、ドロップバッグを受け取って荷物を入れ替えても、ヘッドライトを充電しないと、点灯時間がなく、夜間走行で詰まってしまいます。


 更には、今回最後に予約を入れた宿が函館で、それ以降の宿ももう一箇所探したのですが、GW期間というのもあり、満足の行く宿を確保できておらず、ドロップバッグはそのまま稚内の局留めの予定。

 しかし、最低でも2回の夜間走行があり、コンビニの極端に少ない北海道ではヘッドライトの充電不良は致命傷……

 仮に今から充電しても、チェックアウトの10時位まではなんとか色々粘ってみても、満充電は不可能。


 宿もない、装備も確実に不足するのがわかっている状態。 

 さらにここですでに予定よりも半日近く遅れてしまっているので、走りきったとしても帰りの飛行機に間に合わない可能性が非常に高い……

 おそらく、身体の状況と飛行機の都合を考えれば、札幌くらいまでは走れるだろう、うまく行けば羽幌、幌延あたりまではいけると思うが、そこがせいぜいかも知れない……


 行くところまで行くか、ここでリタイアするか。


 チェックアウト時刻の10時まで部屋で充電器にライトをかけながら考えた末、結局、ホテルのチェックアウト直後に主催にリタイアを告げ、コースを外れ帰路に向かいました。

 最終的にPC19、サンクス函館港町通過後のリタイア、走行距離にして1775km地点でのDNFでした。

 原因はドロップバッグの手配ミスによる装備不十分で撤退。

 しかし、実際のところは、自分自身がここまで走ってこれると思っておらず、北海道の走行計画がきちんと出来ていなかったというのが大きな要因でもありました。


 昨日の夕方に乗り込んだ青函フェリーに再び自転車を載せて、北海道を去り、あっけなくも、自分のBike Across Japan2400は幕を閉じました。  

 ブルベは順位のないライドイベントで、完走するか、リタイアするかしか評価はありません。

 なので、1800km程も走っておいて、結果はDNFで、何の認定もつきませんでした。


 とはいえ、自分自身の足でこれだけの距離を走り、リタイアしたライダーの中でも、2番めに長い距離を走ってDNFになったというのを思えば、よくやったなあという気持ちが強く、帰りの新幹線でも悔いは感じませんでした。

 

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 次があれば、また、必ずチャレンジしよう、もっと、もっとステディに走れるように、成長しよう。

 そう強く思ったブルベでした。



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by minagi_ichirino | 2017-01-23 02:55 | Bianchista
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