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【チャリ】茨城シクロクロス土浦~ボタンを掛け違えたような最終戦
 いよいよシーズンも最終版。
 ……というよりも、結局はこの土浦でのレースが最終戦になってしまった19-20シーズン。
 ここまでまさかの一度もシングルフィニッシュができていない現状に、果たして一矢報いることはできるか。
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 毎年2月の最終週に行われる、土浦運動公園でのシクロクロスは、とにかく乗車率が高く全開率も高いコース。
 パワー勝負、スピード勝負の展開になることが多く、コーナーもワイドで速度域も高いというのもあって、比較的得意としているステージ。
 一昨年、昨年と、このコースでは比較的好印象を持っていて、昇格チャンスあるかと期待を抱いて現地入りをした。

 しかしながら、仕事が多忙なのもあって、朝の出発時間がギリギリになってしまい、現地着は試走時間ギリギリ。
 急いでジャージを着てジャケットを着て、タイヤの空気圧もそこそこになんとか2周ほど試走することができた。
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▲ちなみに今年で土浦は終わり、来年からは違う場所らしい

 コースは昨年よりも工事の関係で短縮されており、唯一の立体的なセクションであった小山もなくなっており、本当にド平坦のパワーコース。
 数日前に雨は降ったものの、おおむねコンディションはドライ。

 この日は天気が良く、気温が高くなると伺っていたので、風が強くなるだろうなということは容易に想像できた。

 タイヤは前回の失敗もあって迷ったけれど結局センタースリックのVittoria Terrano DRY、空気圧は前後1.4~1.5Bar程度にセッティングした。
 速度域が高いので、もうちょっと上げてもよい感じもしたが、砂利セクションでのトラクションを稼ぎたくて、やや低め。

 土手の上り下りのコンクリセクションのリム打ちは……なんとかうまく走ろう。
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 土浦は自分の所属チーム、ウィンディー筑波の地元というのもあって、いつもよりもにぎやかにオールメンバーが終結。
 ついつい会うと話が弾んでしまうが、自分はレースに集中しないといけない。

 試走の後お通じも無事に出して、コンディションは上々。

 年末のインフルエンザからは、ようやくフィジカルレベルもベストに近い位置へ戻していた。
 ただ、前回の湘南シクロクロスからややブランクがあり、レース勘や高強度時の体の動きには少し不安があり、また出走ライバルも非常に強力で、正直あまり昇格狙えるかどうかは自信がなかった。
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 グリッドインは2列目。
 上位陣はどの顔を見ても、足があるやつばかりだ。
 風は強かったが気温が高かったのもあり、いつもよりジャケットを早めに脱いでスタートまでひたすらイメージトレーニングに努めた。

 笛が鳴ってC2のスタート。

 クリートキャッチはジャストミート、悪くない立ち上がりで1コーナーへ。
 2列目ということで埋もれることも心配したが、何とか7~8番手の先頭パックの最後方へジョイントできた。

 高速コースで、乗車率が高いということでなかなか、差が開きづらく、序盤から小競り合いが多く、なかなか油断ならない感じの展開。

 コース中盤以降の、土手の外周路ではひどい向かい風で、ここで前走者につけないとかなり苦しい展開になってしまう。
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▲レース序盤は先頭パック後方につけた

 1周目は何とか7~8人の先頭パックの後方にひらひらついて行ったものの、2周目に入ってもペースは衰えず、あまりのハイペースにあえなくダウン。
 そのあとは追走パックを何人かで形成しながら、出来る限りのペースで踏みまくった。

 レースは10周回のアナウンス。

 短いキャンバーセクションと、向かい風区間では自分のペースに分があるようだったが、スリッパリーな砂利や砂の浮いたセクションでは、後方によられることが多く、一進一退の攻防となり、いつものように4~5周目には11番手までドロップアウトしてしまった。
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 しかし今回のレースはこのままで終わらなかった。

 土手の外周路の向かい風区間は、他ライダーにもかなりの負荷だったようで5周目以降、何とか前のパックにしがみついていただけだったのが、積極的に前へ出られる展開へ。
 先頭パックから落ちてきた人を数人ジョイントしつつ、前で展開し、なんと7周目には5番手まで進出。

 追走パックの先頭へ躍り出た。
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▲レース終盤、追走パックの3人の中で

 その追走パックでも足が残ってる人でセレクションがかかり、自分とほか2人ほどの3人が抜けだす展開に。

 表彰台争いのパックは、1分ほど先へ行ってしまっており、さすがに難しい展開だが、その次点のポジションは狙えそうな雰囲気になってきた。
 自分もギリギリの走りをしているが、周囲の連中もそれは同じはず。
 手持ちのカードは少ないが、最終週のペースアップに対応できる脚の残り、向かい風区間でのリード、自分の得意セクションでのアドバンテージ、それからゴールスプリント……
 ゴールから逆算して、今の自分の走りをコントロールしていく。

 苦手なセクションでは若干水をあけられてしまうが、得意セクションではきっちり後方でホイール・トゥ・ホイールで合わせられるので慌てない。

 そんな展開で迎えた、9周目の終盤、土手からのドロップオフで痛恨のチェーン脱落トラブル……!

 変な音がして足元を見ると、チェーンが外側へ落ちてしまっていた。
 城里ステージであったチェーン落ちと全く同じトラブルだ。

 落ち着いてチェーンをチェンリングへかけなおしたものの、5位争いのパックから完全に脱落。
 10秒ほど離していた後方のゼルコバの選手にも抜かれてしまい、結局タイムロスは20秒ほど。

 そこから1周頑張って走ったものの、結局そのままゴール。
 
 最終結果として44出走の9位で一応は初めてのシングルフィニッシュ。
 42分ほど走ってトップとは1分18秒差なので、チェーンドロップがなければ、おそらく55秒差程度でまとめられていたのではと思うと、シーズン自己ベストながらイマイチしっくりこないゴールとなってしまった。

 ゴールした後にチームメイトにはねぎらってもらえたけれど、昇格争いとは蚊帳の外のレースになってしまい、力の差を思い知ったというのが本音。
 個人的には100点満点中の75点くらい。

 昇格を争う選手とは、フィジカルで打ち合いができるレベルにはわずかながら及んでいない。
 あとほんのちょっとだとは思うのだけど……

 また、今回のレースは自前の車載カメラ、ほかの選手の車載にかなり自分の走りが映っていたので、そこで感じた反省点といえば。

ライン取りがコンパクト過ぎる
 これ、おそらくラジコンやっていた時の癖で、アウトインアウトのとり方がすごいコンパクトなんですよね自分。
 レイトブレーキで直前まで減速せず進入して、急減速してクルッと一気に向きを変えて、一気にインターバル的に立ち上がる。
 この走りのせいで、フィジカル的に自分で厳しい展開に追い込んでいたり、グリップが稼げないサーフェイスでペースがなかったりするので、ワイドなラインでスムースな減速や加速を心がけ消耗を防ぐ走りの引き出しも増やすべき。

走りにメリハリがない
 とにかくいつもステディに、ペースに惑わされずというのを心がけていたが、明らかに踏むべきポイントで見送ってることが多々ある。
 確かに無理をして自滅もあるが、周囲を見て、攻めるべきところではきちんと攻めるのも大事。
 周囲をよく見て、攻めと守りをメリハリつけて戦うべき。

 特になんでもない追い風区間で休み過ぎ、相手が抜きにかかってきたらちゃんとチェックに入る。

 今シーズンは福島空港が中止になってしまい、これでシーズン終了。
 とにかく怪我無く終われてよかったかな。
 来シーズンに向けて課題もあるので、フィジカルもスキルもレベルを上げて、来シーズン、得意の小貝川ではC1へ昇格したい。

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 さてさて4月からはロードシーズン、まだまだ頑張りますよ。

by minagi_ichirino | 2020-03-14 12:19 | Bianchista
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